借金を完済してもブラックリストの信用回復には5年かかる
(※このページは2020年1月16日に更新されました)
この記事は下記のような方へ向けて書いています。
●:借金を完済したけどいまだに審査に通らない方
●:過去に借金を遅延したことがある方
●:車をカードローンで購入しようとしている方
ケース:消費者金融の借金を返済できず、無視し続けて一昨年完済。車を買い替えのためローン審査をしてみたらやはり通りませんでした。
◆ケース
以前、消費者金融からお金を借りていて、転職で収入が激減して返済できなくなり滞納していました。
裁判所からも通知が来ていましたが、ずっと無視し続けていましたが、一昨年一括返済しました。
車の買い替えを考えていて、普通のローンは通らないだろうと思ってネットで調べてカードローンの審査してみると、やはり通りませんでした。
完済したからと言っても延滞していた前歴があった場合ローンを組む事は出来ないのでしょうか?
回答:完済後、5年間はローン審査やクレジットカードの審査はマイナスになります。
ケースの質問から要点が2つありましたので、下記の2点に絞って解説していきます。
- ブラックリストの原因になった借金を完済してもブラックリストのままなのか?
- そもそも車をカードローンで買うべきではない
※ここでいうブラックリストとは、一般的に信用情報機関の信用情報のことをいい、実際に”ブラックリスト”というものが存在するわけではありません。
1、ブラックリストの原因になった借金を完済してもブラックリストのままなのか?
このケースではブラックリストになった原因の借金は完済してしまっています。完済してしまったらすべてがまっさらになりそうですが、信用情報はそうそう簡単に信用回復をさせてくれません。
一括返済するまでの間はずっと遅延している状態ですので、遅延ブラックに該当します。遅延ブラックの場合は、遅延が解消してから5年間は信用情報に記録されます。
このケースの場合、一昨年に一括返済をしていますので、この時が遅延が解消した日と考えられ、ここから5年間はブラックリストとなります。
よって、あと3年間ぐらいはブラックリストのままとなりますので、この間はローン審査やクレジットカードは作れないと考えてください。
2、そもそも車をカードローンで買うべきではない
余計なお世話かもしれませんが、車をカードローンで購入するのは金利リスクが高すぎます。
通常、車のローンは高くても6%程度です。
一方、消費者金融などのカードローンは14%ぐらいなので、3倍近い金利となります。
ただでさえ多重債務になりやすい金利なので、車などまとまった買い物をするときにカードローンを使うと返済ができなくなる可能性が高くなります。
車のように大きな買い物をする際は、ちゃんとした車のローンを利用するようにしてください。審査が通らなければあきらめる勇気も必要です。
◆消費者金融のブラックリストについてまとめた記事
参考:消費者金融のブラックリストはいつ消える?デメリットや期間など徹底解説
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