消費者金融から債権回収会社へ債権譲渡されたと考えられます
(※このページは2020年1月15日に更新されました)
この記事は下記のような方へ向けて書いています。
●:消費者金融から債権回収会社へ債権譲渡された方
●:ここ数年間、借りた消費者金融から連絡がないなと思っている方
●:なぜかクレジットカードが作れてしまった方
ケース:最近になってクレジットカードが作れました。信用情報から消えたと考えていいのでしょうか?
◆ケース
およそ8年前に消費者金融2社より借り入れし、返済を途中で止め今日まで支払いせずのままです。
この8年の間、様々なクレジットカードに申し込みましたが当然全て否決でした。
しかしごく最近、何気無くセゾンカードに申し込んだところ普通に可決となりショッピング枠は勿論のことキャッシング枠もそれなりに付きました。
ネットで検索するとセゾンカードは謎審査との書き込みが多かったので続けてJCBに申し込んだところ、こちらも即日可決となりました。
これは何らかの理由により信用情報機関から私のネガティブ情報が消えたとの認識で良いのでしょうか?
CICやJICCは開示したことがないので、過去8年間何度も否決続きだったクレジットカードがここにきて立て続けに可決となっているので嬉しい反面、不思議で仕方ありません。
回答:ブラックリストは消えているとかんがえられますが、債権回収会社からの取立ては覚悟してください
ケースの質問から要点が2つありましたので、下記の2点に絞って解説していきます。
- 返済を止めてしまった消費者金融の借入はどうなったのか?
- 借金を踏み倒してブラックなはずなのになぜクレジットカードが作れたのか?
ここでいうブラックリストとは、一般的に信用情報機関の信用情報のことをいい、実際に”ブラックリスト”というものが存在するわけではありません。
1、返済を止めてしまった消費者金融の借入はどうなったのか?
このケースから考えられるのは、消費者金融の借金は債権回収会社へ債権譲渡されたと考えられます。
通常ですと、8年間も借金を返済せずに放置しただけですので、信用情報(ブラックリスト)には残ったままになっています。
しかしクレジットカードが作れたということは、信用情報からは遅延や滞納情報が消えているから2社で作れたのだと考えられます。
おそらく債権回収会社(サービサー)からなんらかの連絡がきていると思いますが、それも含めて無視されていたのでしょう。
2、借金を踏み倒してブラックなはずなのになぜクレジットカードが作れたのか?
消費者金融は借金を返済してもらえない場合、その借金を債権回収会社(サービサー)へ 債権譲渡や回収委託をおこないます。
借金が債権譲渡されると、譲渡された後に債権回収会社から通知書が届きます。
この時、借金先は消費者金融から債権回収会社(サービサー)へと移り、信用情報には消費者金融が債権譲渡をした日から5年間は債権譲渡の事実が記録されます。
債権を買い取った債権回収会社は、信用情報機関に加盟していないため、その債権についての信用情報は消費者金融が記録した債権譲渡の事実が最後の記録となるため、5年経過すると信用情報から消えてブラックリストではなくなります。
そのため、新たにクレジットカードを申し込んで2枚とも審査が通ったとおもわれます。
一時、否決されていた期間は、おそらく債権譲渡の記録が残っていたため審査が通らなかったものと思われます。
債権回収会社へ債権譲渡がされるとどうなるか?
大手消費者金融の場合は、借金の回収にコストがかかると判断されると、債権譲渡されることがあります。
債権回収会社はその名の通り、債権回収のプロフェッショナル集団であり、法律知識も豊富にあります。一般的にイメージされるようなサングラスのお兄様方ではなく法律の範囲内で取立てが行われます。
相手は債権を少しでも多く回収するのが仕事だということを認識する
債権回収会社は債権を回収して利益を出す会社なので、回収できないと利益ならないため、回収には一切の躊躇はありません。
回収は、もちろん法律の認める範囲内で行われますが、優しさや同情などは一切なく、あらゆる手段での回収となります。
債権回収会社の回収パターン
債権回収会社は下記のような手段で回収をおこないます。
- 訴訟や支払督促などの裁判をおこす
- 強制執行
- 不動産や自動車、預金口座などの差し押え
- 給料の差し押え
債権回収会社から通知がきたら、相手は回収のプロフェッショナルですから、逃げようなどと考えず話し合いをするのが得策です。
◆消費者金融のブラックリストについてまとめた記事
参考:消費者金融のブラックリストはいつ消える?デメリットや期間など徹底解説
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