借金地獄から抜け出すための心構えと借金完済ステップ
(※このページは2020年2月4日に更新されました)
この記事は下記のような方へ向けて書いています。
●:借金を完済したいと思っている方
●:おまとめローンやリスケ、法的整理を検討している方
借金完済のために絶対に必要なこと
借金の返済が多すぎて、毎月の生活がキツイと感じている人のほとんどは現状から抜け出したいと願っています。
借金地獄から抜け出す方法は、たった一つだけです。
◆借金地獄から抜け出す方法 ⇒ 借金を増やさないこと
たったこれだけなんです。借金を増やさなければ借金地獄から抜け出せます。
借金地獄に陥っているひとは、お金が足りなくなれば”借りればいいや”と心のどこかで思っています。これが甘い汁となり”少しぐらい・少しぐらい”とふくれて行くのです。
喫煙者や麻薬常習者と同じ依存症に該当します。ギャンブル依存症も同様、少しぐらいの負けは取り返せると”少しぐらい・少しぐらい”の積み重ねがいつの間にか依存してしまっているのです。
借金地獄から抜け出す具体的な方法はこれからご説明しますが、まずは”借金を増やさない”ことを自分の中で決定してください。
借金完済ステップ1:支出の種類を3つに分ける
毎月の生活を楽にするには、収入を増やすか支出を減らすしかありません。収入を増やそうと思ってもそうそう簡単に増やせるものでもありませんから、まずは支出から見直していきます。
まずは支出をメモか付箋に書き出してください。あとで分類していくので付箋のほうがわかりやすくなると思います。
支出を書き出したら、その支出を下記の3つに分類してください。
◆支出の種類を分類する
1、生きていくのに絶対に必要なもの
2、返済資金
3、余剰資金(遊びに使えるお金、我慢しなければならないもの)
1、生活費(生きていくのに必要なもの)
この支出は生きていくのに必要なものなので、家賃・食費・水道光熱費・携帯電話代などが該当します。生命保険や自動車保険などもここに入ります。
2、返済資金
この支出を優先的にしていかないと借金が減らないので、毎月余ったお金はできるだけ返済に回すようにしていきます。
3、余剰資金
遊びに使えるお金・趣味に使うお金などがこれに該当します。借金返済が進むまではなるべく我慢して、少しでもいいので2の返済資金にまわしたいものです。
借金完済ステップ 2:生活費を見直す
支出の種類を3つに分類したら各支出の内容を見直していきます。
生活に必要な費用には、家賃・水道光熱費・食費・携帯電話代などがあります。生命保険や自動車保険などにも入っている方もいらっしゃるかと思います。生活費を見直すときには、まず簡単なところから見直していきます。
生命保険は一旦解約する
借金がある状態で、今後の自分の生活がどうなるかわからないのに将来の備えをするというのもおかしな話です。
全部いらないというわけではありませんが、30代以下の人であれば一旦解約して、借金返済が終わったら再加入してもいいと思います。
生命保険については、営業されて加入されたものであれば迷わず解約して大丈夫です。自分で考えて加入したものであれば検討する価値もありますが、勧められて加入した保険は不要です。
食費や携帯電話代はなるべくがんばる
食費などはあまり制限しすぎるとストレスがたまって逆効果になりますので、やりすぎずにほどほどが一番です。
携帯電話代も同様で、契約プランの見直しなどで料金を最適化するのはオススメしますが、自分を抑圧するような我慢はやめましょう。
借金完済ステップ3:収入の20%が毎月の返済額の目安
借金の返済額は、月額で収入の20%が目安です。例えば手取りの収入が20万円の場合は、4万円が目安になります。
この収入の20%を目安として今後の返済計画を作っていきます。
1、返済額が収入の20%以内の場合 ⇒ がんばって返済を続ける
2、返済額が収入の20%超の場合 ⇒ 返済額を減らすことを検討する
①おまとめローンで毎月の返済額を減らす
ほとんどの場合は、おまとめローンを利用すると毎月の返済額は減ります。返済額が収入の20%を超えている場合には、おまとめローンがオススメです。
おまとめローンの返済額を試算する際は、消費者金融から借りている残高合計の3%が毎月の返済額の目安となります。
例えば3社から借りていて、A社の残高35万円、B社の残高22万円、C社の残高14万円で合計71万円借りているとします。
◆おまとめローンを使った場合の毎月返済額の目安
71万円×3%=21,300円
返済期間や金利などによって、大幅に変動することがあります。あくまで目安として考えてください。
②借金の「組み換え」で毎月の返済額を減らす
複数社から借金している場合には、この方法を使えば、おまとめローンに頼らずに返済額を減らすことができます。
ただし枠が残っている場合の方法なので、枠ギリギリまで借りている場合は、おまとめローンをオススメします。
借金組み換えは、実行する前にかならず試算して計画的に行ってください。
下記に組み換え例を記載しますので参考にしてください。
■例
3社から借入。
・A社の残高43万円・借入金額70万円・返済額21,000円(残枠27万円)
・B社の残高29万円・借入金額30万円・返済額9,000円(残枠1万円)
・C社の残高20万円・借入金額20万円・返済額6,000円(残枠0万円)
毎月の返済額合計36,000円
3社から借りていて、現在A社だけが枠が27万円空いています。
この27万円の枠を利用して毎月の返済額を減らしていきます。
A社の借入は、27万円を追加で借りても毎月の返済額は変わらないので、枠いっぱいまで借りて、返済資金に回します。
A社から27万円を借りて、C社の残高20万円を全額返済します。7万円が手元にのこるので、それをB社の返済にあてます。
そうすると、C社の返済がなくなるので毎月の返済額が6,000円減ります。
毎月の返済額が36,000円 ⇒ 30,000円になるので少し返済が楽になり、完済の道がみえてくるようになります。
下に図解を入れているので、参考にされてください。

借金完済ステップ4:消費者金融と交渉して返済をリスケジュールする
この方法は完済ステップ3を検討して、それでもダメな場合の最終手段です。
毎月の返済額が多くて、返済がキツイ場合は、消費者金融と毎月の返済額を下げる交渉をすることが可能です。
交渉に応じてくれるかどうかはあなた次第ですが、完済までの期間ずっと返済額を下げると言う交渉方法ではなく、例えば1年間とか半年とか、期間を区切って交渉します。
■交渉の5つのポイント
・返済ができない理由をはっきりと明確に伝える
・複数社から借りていたらすべて同じ条件で交渉するのが慣例
・返済額を下げる期間は、いったん1年間で交渉する
・「使いすぎで返済できない」など身勝手な理由は却下される
・今後の返済計画を伝える(毎月いくらにして、いつまでに完済する)
私はこの方法で、約2年間返済を半分以下にしました。
この返済額を交渉によって下げる方法をリスケジュールと言い、返済が厳しい場合に相談にのってもらう手法です。
交渉方法は2つあって、利息だけを払い続ける方法と、利息すら払わない方法がありますが、利息を払わない交渉は、かなり交渉が厳しくなるのでオススメしません。
一人で不安な場合は弁護士や司法書士に相談する
一人では不安で交渉ができない場合は、悩まずに弁護士さんや司法書士さんに相談しましょう。
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借金問題の解決方法のケースをわかりやすく説明してくれます。
最後に
私も経験がありますが、借金地獄の人たちは、いつも頭の中からお金の心配が絶えることはありません。
返済前になると胸が締め付けられるような感覚を感じたり、心労は絶えません。しかし、すべては自分でまいた種なんです。
自己責任、そして授業料を払ったと思って、必死に返済してください。
そしてお金のことを考えずに生きられる人生を手に入れてください。
私は現在、裕福ではありませんがお金のことを考えないでいい人生を送っています。とっても気楽でのんびりした人生ですよ。
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