滞納で強制解約になっても携帯電話の回線契約はできる。
結論として、このケースの場合、携帯電話の回線契約はできますが、端末代金は一括払いで購入することになります。
携帯電話の契約は大きく分けて下記の2つがあります。
1、携帯電話の通話やネットを利用するための回線契約
2、携帯電話やスマートフォンを分割購入するための割賦契約
携帯電話の契約が強制解約になる場合、上記の両方の契約に関わる料金が滞納になっているためです。
未払いがある場合は他の携帯会社でも契約できない
強制解約になると携帯会社間でこの情報を共有することになっており、未払いがある状態では他の携帯会社でも契約できないようになっています。
当然ですが強制解約された携帯会社では回線契約はできませんので、ほかの携帯会社で契約することになります。
またドコモさんについては、契約する際に預託金(5~10万円ほど)を要求される場合があるので注意してください。
携帯端末の分割購入は5年超できなくなる
回線契約については携帯会社との契約なので、滞納が解消すれば回線の再契約は可能ですが、問題なのは端末代金の割賦契約の方です。
割賦契約については、割賦販売法の規定があり、契約者の個人情報をいわゆる信用情報機関に登録されます。滞納があった場合、これらの信用情報機関に延滞情報として登録されてしまい、一括で支払ったとしても延滞情報は5年間記載が残るため、他の携帯会社でも端末の分割購入はできなくなります。
端末代金の割賦契約は、どの携帯会社でもできなくなる
携帯代金を滞納して信用情報機関に延滞情報が記録されてしまった場合、延滞が解消した日(完済した日)から5年間は分割購入はできなくなります。
これは滞納した携帯会社だけではなく、すべての携帯会社で分割購入はできなくなるため、携帯を機種変更する場合は一括払いで購入することになります。
61日以上の延滞で信用情報に傷がつく
ここまで延滞の期間については触れませんでしたが、信用情報に記録される延滞とはだいたい61日以上をいいます。(携帯会社によって期間は違います)
携帯会社は利用者から、約2か月間支払いが無ければ、信用情報機関に情報を登録しなければなりません。
携帯代金滞納は、日常生活に大きな弊害が出る
一般的にはその怖さが知られていないため、単なる延滞ぐらいの軽い気持ちで滞納してしまうと痛い目をみるのが携帯端末代金の分割払いです。
毎月の支払額で5000円ぐらいですが、この支払が遅れてしまい信用情報に延滞情報が記録されてしまうと様々な弊害起こります。
世間一般的に言うブラックリストというものです。
本当に後悔するぐらいの仕打ちなので、携帯端末代金だけは遅れないようにしましょう。それではその弊害をご紹介していきます。
あらゆるローンで審査が通らない
信用情報に延滞情報が記録されてしまうことを、ブラックリストに載るといいます。携帯代金を2ヶ月間延滞してしまうとブラックリストになります。
1度ブラックリストになると滞納を解消した日から5年間は、ローンの審査はまず通りません。お金を貸す側すれば延滞した実績のある人には怖くて貸せないという当然の扱いとなります。
住宅ローン、車のローン、銀行系のローン、その他分割購入するものについては金額の大小に関わらず一切審査が通らないと考えてください。
クレジットカードも審査が通らない
上記のようにローンの審査が通らないので、クレジットカードも同様に審査は通らないと考えてください。
もっと悪いことが起こるとすれば、現在所有しているクレジットカードも、クレジットカード会社が定期的に行う信用情報調査に当たると突然使えなくなったり、強制解約になるケースもあります。
その他にもブラックリストになると様々な弊害があります。
下記にブラックリストについてまとめた記事がありますので、参考にしてください。
◆ブラックリストに載るとどうなるのかをまとめた記事
参考:ブラックリストに載るとどうなる?住宅ローンは?保証人は?ブラックリストの影響を徹底網羅
2ヶ月超の滞納は絶対にしない
ここまでご説明したように、携帯代金の滞納が及ぼす影響をおわかりいただけたかと思います。
誰もが持っている携帯電話なので、とても身近で安易に考えがちですが、実は様々な所に影響を及ぼすとても怖いものなのです。
少しぐらいの滞納だから・・・と簡単に考えず、遅れないように支払うようにしてください。そしてもし遅れそうであれば2ヶ月超の滞納は絶対にしないように気をつけてください。
◆携帯電話のブラックリストについてまとめた記事
参考:携帯電話のブラックリストはいつ消える?再契約できないキャリアもある
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