質問:15年前に借りた借金を踏み倒しましたが、借り入れできました
15年前に病気で入院して、その時に借りたクレジットカードと消費者金融の借金を返済しないままでいます。
信用情報機関に情報照会をしたら、最近の携帯電話の分割払い以外は何も載っていませんでした。
先日、銀行でフリーローンを申込んだら、借りる事が出来ましたが、あとで銀行にバレて一括返済とかならないでしょうか?
回答:一括返済は要求されません。
銀行については、フリーローンを借りた際に交わした約定書があると思います。
その約定書には以下のような違反があった場合には一括返済してくださいと書いてあります。
- 返済日にお金を返さなかった
- 契約内容に違反した又は偽りだった
- 自己破産、民事再生手続きを開始した
- 弁護士に債務整理を委任した
借金の踏み倒しは、15年経っていて、どこの信用情報機関にも載っていないような事実なので、告白する必要も義務もありません。
よって、何の違反にも該当しませんので、一括返済を要求されることはありません。
念のため、時効の援用手続きをオススメします
自分では15年経っているからと安心されているかもしれませんが、ある時、いきなり催告書が届いたりします。先方からすると、少しでも回収できればという望みをかけて、ダメ元で手あたり次第に催告書を送り付けることがあるようです。
その時に間違った対応をしてしまうと、時効が延期されますので、念のため、弁護士を通して時効の援用手続きをオススメします。
参考:借金の時効は援用手続きをしないと時効は成立しない!手続きを忘れてませんか?
踏み倒した会社では今後も難しい
踏み倒したクレジットカードやや消費者金融では、今後の取引はほぼ不可能だと思われます。
信用情報機関の履歴は消えても、社内には情報がずっと残されている場合があるので、何年経ってもダメな会社はあります。
CICやJICCの信用情報には、銀行系ローンは記載されない
CICやJICCの信用情報には、銀行系ローンについては記載されません。
総量規制で収入の3分の1までとなっていても、銀行系ローンが対象外になるのはこの理由からです。
自己破産の事実は、全銀協にしか掲載されない
自己破産の事実は、全国銀行協会の信用情報にのみ記載されます。
その他の信用情報には「弁護士介入」などの文言で表記されるため、ハッキリと自己破産とはわからないのです。
自己破産者だからローンがだめ、借り入れがダメというわけではなく、全銀協で10年、CICやJICCで5年経てば、これらの事実は消えますので、通常通り借り入れができるようなります。
ただ、破産前に借りていた会社には情報が残りますのでダメなケースが多いですが・・・
自己破産そのものが、消費者金融などの審査に通らない理由ではありません。
参考:消費者金融を踏み倒しするとどうなる?時効は?信用情報は?
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