(※このページは2020年1月26日に更新されました)
この記事は下記のような方へ向けて書いています。
●:クレジットカードでブラックリストになってしまってどれぐらいで消えるのかを知りたい人
●:自分がなぜブラックリストになったのかを知りたい人
クレジットカードのブラックリストの種類は4つある
クレジットカードのブラックリストの種類は4つあります。
ここでいうブラックリストとは、一般的に信用情報機関の信用情報のことをいい、実際に”ブラックリスト”というものが存在するわけではありません。
ブラックリストに記録されると、記録されている期間中は新たなクレジットカードやキャッシング、カードローンの審査などは通りにくくなります。
4つのブラックリストは、それぞれ記録される期間も違いますが、記録されるきっかけが異なり、一般的に以下の4つに分類されます。
◆ブラックリストの4つの種類
1、申込みブラック
2、遅延ブラック
3、強制解約ブラック
4、法的ブラック
それではこの4つのブラックリストについて説明していきます。
1、申込みブラック
申込みブラックとは、複数のクレジットカード会社に同時期に申し込みを行うと、信用情報に申し込み履歴が複数記録されていきます。この複数申込みの状態のことを申込みブラックといいます。
クレジットカードを申し込むこと自体はわるいことではありませんが、”複数社”に”同時期”に申し込みを行うことが審査のマイナス要因になります。
なぜ複数社+同時期の申し込みがマイナス要因になるのか?
クレジットカードではあまりないかもしれませんが、審査に通るか不安で保険をかけるつもりで3社ぐらいに同時期に申し込んでしまったというケースがあります。
複数社から申し込みをすると信用情報には、各社から申し込みの履歴が記録されます。審査をする際には必ず信用情報を確認しますので、短期間で申し込み履歴が複数残っていると「お金に困っている人だ」 ⇒ 「返済能力が低い」と判断され、審査のマイナス要因になります。
申込みブラックは半年で消える
信用情報の申し込み履歴は、申込日から半年間は記録されます。
半年間たてば信用情報の記録は消えるので、ブラックリストから消えることになります。
この信用情報に記録されている期間は、クレジットカード会社の審査は通りにくくなっていますので、半年経つまでじっと我慢してください。
2、遅延ブラック
遅延ブラックとは、クレジットカードの支払を61日以上連続して遅延した場合に、信用情報に事故情報として記録され、ブラックリストとなります。
また1年で3回以上遅延すると遅延日数にかかわらず、信用情報に事故情報として記録されます。
この条件については期間や回数はクレジットカード会社によって違うようですが概ねこの基準となっているようです。
支払いが61日以上連続して遅延すると遅延ブラックになる
クレジットカードの支払いを61日以上連続して遅延した場合に、信用情報に事故情報として記録されブラックリストとなります。
クレジットカードの支払とは、キャッシングだけではなくショッピングの支払いも含まれるので、ショッピング代金の支払いが遅れただけで、お金を借りたことがないのにブラックリストになることも考えられます。
1年で3回以上遅延すると遅延ブラックになる
1年間で3回以上、遅延日数に関係なく3回以上遅延すると信用情報に事故情報として記録されブラックリストになります。
これは遅延日数は1日でも3回以上になればブラックリストになるというもので、口座引落ができなかったことが3回以上あれば信用情報に傷がつくと考えてください。
この条件はクレジットカード会社によって違うようですが、概ねこの基準をとっているところが多いようです。
遅延ブラックは5年で消える
遅延ブラックでブラックリストになった場合、信用情報の記録は5年間記録され、5年を経過すると記録は消えるのでブラックリストから消えることになります。
ここで注意したいのが、5年間の期間をどこから5年とするかです。
5年間の起算日(スタート)は”遅延を解消した日から5年間”となりますので、クレジットカードの支払が正常に戻ってから5年間と考えてください。
JICCとCICで記録される期間が違う
クレジットカードが加盟する信用情報機関はJICCとCICがあります。
ほとんどのクレジットカード会社が加盟するのがCIC。貸金業者やクレジットカード会社が加盟するJICCというふうに分かれていますが、ほとんどのクレジットカード会社は両方加盟していると考えてください。
遅延ブラックの場合、前述したように基本は5年で記録が消えるのですが、JICCでは61日以上3ヶ月未満の遅延の場合は1年で記録が消えます。
※3ヶ月以上の連続遅延は5年になります。
3、強制解約ブラック
強制解約ブラックとは、クレジットカード会社からクレジットカードの契約を強制的に解約された場合のブラックリストをいいます。
クレジットカードが強制解約になると、信用情報(JICC)には”契約終了”と記録されるため、客観的に強制解約されていることがわかってしまいます。
長期間の遅延がクレジットカード強制解約のきっかけになる
クレジットカードが強制解約になる理由は様々ありますが、強制解約の理由の多くは長期間の遅延と言われています。
”遅延ブラック”の章でもご説明しましたが、61日以上または3ヶ月連続での遅延は強制解約になるケースが多いようです。
CICは強制解約は記録されない
CICでは強制解約となった場合には、信用情報に記録されないことになっています。”記録されない=ラッキー”ではなく、強制解約になる前になんらかのきっかけがあるため、その事実が信用情報に記録されていることになります。
強制解約になったきっかけが遅延である場合には、遅延ブラックとして信用情報に記録されることになります。
強制解約ブラックは5年で消える
強制解約ブラックでブラックリストになった場合、信用情報の記録は5年間記録され、5年を経過すると記録は消えるのでブラックリストから消えることになります。
5年間の起算日(スタート)はJICCの場合は”契約終了の日から5年間”となり、CICの場合は記録されませんので、強制解約になった”原因が解消してから5年間”となります。
※強制解約になる理由は様々ですので、あくまで目安が5年と考えてください。
4、法的ブラック
法的ブラックとは、任意整理も含めて法的な手段によって借金を整理した場合のブラックリストをいいます。
整理方法には自己破産、個人再生、任意整理、特定調停などがあります。
※任意整理は法的手段ではありませんが、同等の扱いとなります。
法的ブラックは原則5年で消えるが、銀行系は注意が必要
法的ブラックでブラックリストになった場合、信用情報の記録は5年間記録され、5年を経過すると記録は消えるのでブラックリストから消えることになります。
しかし、銀行系のクレジットカード会社の場合は注意が必要です。
クレジットカード会社には経由で発行しているクレジットカードがあり、これらはいままで説明してきた信用情報機関であるCICやJICCとは別に、KSC(全国銀行個人信用情報センター)に加盟しているため、KSCの基準が適用されます。
KSCの場合は、自己破産や個人再生の場合は10年記録されますので、ブラックリストは10年経過するまで消えないことになります。
※任意整理は記録されないので5年となります。
◆ブラックリストに載るとどうなるのかをまとめた記事
参考:ブラックリストに載るとどうなる?住宅ローンは?保証人は?ブラックリストの影響を徹底網羅
クレジットカードのブラックリスト:”よくあるケースの紹介”
クレジットカードのブラックリストに関するよくあるケースをご紹介していきます。
詳細内容についてはリンク先の記事で詳しく紹介しておりますので、気になる記事がありましたらお読みください。
強制解約ブラックに関するよくあるケース
強制解約ブラックとは、クレジットカード会社からクレジットカードの契約を強制的に解約された場合のブラックリストをいいます。
この章では、強制ブラックのケースを紹介していきます。
クレカ2万円の遅延のブラックリストが原因で完済から7年経ってもクレジットカードが作れません。一生クレジットカードは作れないのでしょうか?
◆ケース
44歳男性です。
10年ほど前にクレジットカードを利用して約2万円の支払いをし、その分を半年近く滞納しました。その間、電話連絡や督促状が数回来ましたがすべて無視していました。
自宅にクレジットカード会社の人が訪ねてきましたが、本人ではないと嘘をつき帰ってもらいました。その後、滞納していた分は7年前に全て支払いましたが、3年前にカーローンに申し込んだら通らず、CICで調べたらブラックリストに載っていることが判明しました。
完済から約7年経ち、先日クレジットカードの申し込みをしたら否決されてしまいました。
ブラックリストはどのくらいの期間で復活するのでしょう?
一生このままなのでしょうか?
このケースでは、半年間滞納し、さらに無視という状況なのでクレジットカードが強制解約になっていると思われます。完済から7年を経過しクレジットカードが否決。その原因はなんなのかを解説します。
1500円を半年以上滞納でブラックリスト。看護師で正社員になってもクレジットカードは5年経たないと作れませんか?
◆ケース
私は21歳の看護学生です。卒業は22歳にする見込みです。
19歳の時にクレジットカードをつくって、スマホアプリの会員費支払いだけに使っていました。
学生なので毎月のバイトのお給料が出た分下ろしたりしていたので、引落しができない月がたびたびあって、3ヶ月連続で引落しができなかった時に払いに行くのが面倒で放置してしまいました。
そのうちカードの会員も解約され、催促ハガキだけが毎月くるようになりました。最近は青の封筒に入ってくるようになって、怖くなって二回目きた時くらいに全額払いました。
滞納は半年以上していたと思います。
1500円ぐらいの少額なのですが・・・
自分がブラックリストに載ってしまったのではないかと心配になったので、試しに審査の簡単なクレジットカードに申し込みしたところ落ちてしまいました。
動揺してその日のうちに再度別のクレジットカード会社に申し込み、またそのカードも落ちました。
きっとブラックリストに載ってるに違いありません。
これはブラックリスト載ってますよね???
来春、看護師になる予定ですが、看護師で正社員になっても、5年経たないとカードなどは作れないんでしょうか。
調べてみると5年以内と書いてありますが、それより早く解消されたりしないか知りたいです。
母に相談したら、看護師になって職についたら大丈夫って言われたんですけど、どうなんでしょう
このケースでは、1500円の支払いを半年以上遅延し、その後に強制解約になっています。少額であること・来春から正社員で看護師になることから、カードが作れるのでは?という希望がありますが、このケースでクレジットカードは作れるのかを解説します。
遅延2ヶ月で6年たってもクレジットカードが作れません。債務整理せずにリスケジュールしたのがいけなかったのでしょうか?
◆ケース
今から6年ほど前にエポスカード、OMC、三井住VISA、セゾンカードの4つの支払いが回らなくなり、弁護士の先生にご相談させていただきました。
債務整理を考えていたのですが、一旦、支払いを2ヶ月程止めてもらって返済期間をリスケジュールしてもらいました。
その後、なんとかお金のメドが立ち、2年前に4つ全て完済しました。(遅延は2ヶ月くらいです)
債務整理はしていませんが、弁護士さんからは、遅延してしまった分で信用情報には載ってしまうが完済しているし長期間にはならない。3年くらいだと思うと言われました。
先日、仕事でカードを作る必要があり、申し込んだ所、審査に落ちてしまいました。Suica付のVISAカードです。
実は8ヶ月ほど前にも落ちたので、半年は開けて申し込もうと再チャレンジしたのですがダメでした。
会社の立て替え経費をカードで支払いたいのでどうしても必要です。
遅延履歴がある場合、VISAは半永久的に通らないのでしょうか?
このケースでは、6年前にリスケを行って2年前に完済しています。通常であればリスケから5年経てばブラックリストからは消えるはずですが、VISAカードを申し込んでも審査で落とされたケース。なぜクレジットカードを作れなかったのかを解説します。
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